• その後、折り返しの電話がかかってきた。

    「斉藤様、お待たせして申し訳ありません。
     今回、FTP通信をすると必ず切れる、とのお話をお聞きしていたと思うのですが、お間違いないでしょうか。」

    「はい、FTPするとほぼ必ず切れます。」

    「FTPをする際、パッシブモードはお使いですか?」

    「パッシブモード?使ってないですけど。」

    「パッシブモード」という言葉は知っていたが、技術的にどんなものかも知らなかったし、使ってもいなかった。

    すると、オペレーターさんは明るい声で言った。

    「それですと、おそらくそれが原因です。
     FTP接続する際には、必ずパッシブモードをお使い頂く必要があります。」

    「え?そうなんですか?そんな説明はされていないと思んですが…」

    「はい、公式に開示してはいないのですが、
     FTP通信の際にパッシブモードを使わないと接続が切れるという事例が他にもあります。」

    明るい声にちょとイラっとした。

    「…なんでそれを契約前に説明してくれなかったのですか?」

    「え?」

    「なんで説明してくれなかったのですか。FTPなんて誰でも使うものじゃないですか。
     そういう設定が必要なら、なんで明確に最初から説明してくれなかったのですか。」

    「…申し訳ありません…」

    「これは仕様なのですか?」

    「仕様…と言いますか、改善に向けて努力している最中でございます。」

    「仕様」という言葉に慣れていないのかなと思い、言い直した。

    「パッシブモードでないとFTPできず、FTPすると全ての通信が切れてしまう状態は、
     auひかりにとって普通の状態なのですか?
     それとも、障害と認識して、この現象の解消を目指すのですか?」

    「はい、この現象は改善させる方針です。」

    「直すんですね?どのくらいで直りますか?」

    「申し訳ありませんが、はっきりとは申し上げられません。」

    「…まあ、約束できないのはわかりますけど…
     ところで、パッシブモードで使えば問題ないはずなんですよね?」

    「はい、そうです。」

    「FTPするとほぼ必ず切れると言いましたが、FTPしなくても、2~3日に一度は切れるんですよ。
     この現象については何かわかっているのですか?」

    「いえ…、そちらに関してはまだ調査中です。」

    なんとなく、調査がかなり難航しているらしい事が伺えた。

    「また接続が切れたら、ご連絡を頂けますか?」

    「いや、電話するのはいいんですけど、毎回毎回45分とか1時間とかかかるのが嫌なんですよ。
     それを改善してもらえませんか。
     もう何度もお願いしているのですが。」

    「申し訳ありません、上の者にはお伝えしますので。」

    「毎回そのお返事なのですが、これまで何も改善していないんですよ。
     なんとかしてもらえませんか。」

    「申し訳ありません、上の者にはお伝えいたしますので。」

    イライラしてガチャ切りした。

    その後、FTPには必ずパッシブモードを使うようにしていたが、それでも一週間の間に何度か切れ、その度にモデムの初期化を行った。

    色々と検索してみると、FTPの際には必ずパッシブモードを使うように、という説明書きがauのサイト上に載っているのを見つけた。
    公表してない情報じゃなかったのか?
    事態は流動的なのだろうか。

    もう本当にウンザリしていて、auからは接続が切れる度に電話をくれと言われていたが、とてもそんな気にはならなかった。
    でも、auに動いてもらわないとこの状況は改善しない。
    何か、厚い壁に何度もぶつかりに行っては簡単に跳ね返されるような無力感を感じていた。

    Posted by サイト主 @ 7:11 PM for 管理人の体験談 |

    3 Comments to "6.仕様"

    • ff より:

      普通のFTPは、TCP/IPの21番ポートを制御コマンド、20番ポートを転送データに使います。パッシブモードではない通常のアクティブモードの場合、接続クライアント側のIPアドレスをFTPサーバーに伝えて、FTPサーバー側からそのIPアドレスに接続してきます。
      しかし、いわゆるNAT機能つきのブロードバンドルーター(WAN側がグローバルIPアドレス、LAN側がプライベートIPアドレス)の場合、パソコンのプライベートIPアドレスをサーバーに伝えても、サーバーからは接続できません。NATルータの場合、通常外部から内部へ向かっての接続は、特別にポートをあけるとかの設定をしないかぎりできません(中から外へはOK)。NATルータの中には、特別に21番ポートに流れている制御コマンドの中身をみて、中継するときにグローバルIPアドレスと、プライベートIPアドレスの置き換えをしてくれるものもあったりして、パッシブモードをつかわなくてもFTPで問題がおきないNATルータもあります(ただし、ルータとしては、FTPを特別扱いして処理してることになるんで…ルータ本来の動作をゆがめているともいえる…)。

      参考:
      http://www.skymerica.com/blog/yotsumoto/arch/2007/04/07/000734.html

      AUの通信が切れるのは、別問題なのかもしれませんね。
      VDSL方式ならば、VDSLの主装置からVDSLモデムまでの配線経路に問題があるというのも考えられます。古いマンションだと、配線の接触がわるくなってるというのもかんがえられなくはない。VDSLの場合、高周波(電波にちかい)で信号を送るので、きちんと接続できてなくても、場合によっては不完全ながら接続できてしまうことがある(経験あり)。
      まあ、AU側のホームゲートウェイがダメダメという可能性もなくはないと思いますが…。
      あと、LAN側に、別のルータを接続してて、一つのLANの中にDHCPサーバーが2個いるような状況になってると、DHCPのIPアドレスのリースが切れる時間ごとに、不思議な現象がでることがあります。DHCPがどうやって動作してるか理解すれば、なぜそうなるかわかると思います。
      家電量販店では、たんなるスイッチングHUBの代わりに、4ポートついたブロードバンドルータを「パソコンつなぐのにつかえますよ」って売っちゃう、無知な店員もいますので…。

    • 読ませてもらいました より:

      普通にネットやメールをするぶんには大丈夫ですか?

      • サイト主 より:

        たぶん大丈夫だと思いますよ。私はこのサイトに書いてある通りひどい目に遭いましたが、基本的にはレアケースだと思います。
        一旦トラブルが発生したらサッサと乗り換えるのをオススメしますが、安いのは事実ですし、値段に魅力を感じているなら悪い選択ではないと思います。

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